殺そうと思って子を産む母は居ない。
母親の「寂しい」という気持ち、分かるのです。
乳幼児を育てる時は、底なしの「孤独」に陥りがち。
所属する所が無くなってしまった恐怖を、私も嫌というほど感じました。
「寂しい」「どうして社会から置き去りに?」「過去の自分の努力を全部捨てて、この子を得たのか?」など、不安になったり怒りを感じたり。
「専業主婦」が出来たのは、高度成長期以降です。
それまでは、「母親だけが育児をする」なんてことは無かった。
異常な時代の異常な子育てを、私たちはやっている訳です。
児童虐待事件が多発するのも、この「異常な育児」に問題の一端が有ります。
相模原市も、事件を予想することは不可能だったと私は感じています。
今、地域で子どもを育てることをもう一度始めるべきだと思います。
例えば、「赤ちゃん見守り隊」を地域で作って、色々な人が赤ちゃんに関わる。
一人で関わろうとすると、責任の重さに躊躇するので、みんなで関わる。
地域での「チーム育児」構想を実現したい、と私は思っております。

参考:6月25日読売新聞