2018年06月11日

子ども虐待・殺人を防ぐために。「殺すぐらいなら、育児ギブアップを表明できる神奈川県に」したい。里親・児童相談所・保育園の一時預かり…

5歳女児が虐待され亡くなった事件等、忸怩たる思いが有ります。
第11回開高健ノンフィクション賞を受賞した「誕生日を知らない女の子 虐待-その後の子どもたち」(黒川祥子・著)を昨日、読み終えました。
この作品は、被虐待児が主役ではありますが、もう一人の主役は「里親」です。
虐待を受けた子どもは、虐待の後遺症である発達障害や精神疾患と戦いながら生きて行かねばなりません。
(もともと発達障害を持っていたので育てにくかったケースも有ります)
自分の子どもと共に5~6人の子ども達をたくましく育てる「里親」達の姿が、心強い。
もともと大きな愛を持っているから里親を出来るのでしょうが、他人だからこその「客観的な目」を持てるのも強みです。
私は虐待してしまう親の気持ちも、分かります。
こんな子育てしにくい世の中で、私だって「虐待母」になっていたかもしれない。
運命の分かれ道に居た時点では、紙一重の差であったと思います。
「殺してしまうかもしれない」「子どもを愛せない」「虐待が止められない」…。
そんな時に自ら児童相談所に相談して、子どもを手放した親も描かれていました。
そうです、「殺すくらいなら、ギブアップした方がよっぽどマシ」です。
今は保育園の一時預かりも利用できます。
世間は児童相談所や自治体の対応・連携の悪さも叩いています。
しかし、件数の多さに今の職員数で対応できる訳がありません。
児童相談所の職員を2倍にする必要があると私は考えます。
又、「虐待」や「DV」に関する教育を受けた、専門知識の有る警官を増員して欲しい。
育児をギブアップできる「セーフティネット」作りを、今後して行きたいと考えています。
写真は、下記サイトからお借りしました。
https://books.rakuten.co.jp/rb/13446933/
9784087453829[1].jpg

posted by 谷容子 at 17:13| 子ども支援 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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